ワーンチャックモッルークは女性のミカタ

ワーンチャックモッルークは、タイ伝統医学では、婦人疾患の代表的なハーブとして重用されています。
出産後の弛緩した子宮を収縮させる作用があり、出産後のタイの女性は多くワーンチャックモッルークを用いています。
しかし注意しなければいけないのは、妊娠を計画されている方、妊娠中または妊娠の可能性のある方は、使用を控えなくてはいけません。

ワーンチャックモッルークの特徴は、女性ホルモンの異性体を含有しており、それにより更年期障害などの、様々な女性特有の症状に薬理的効果を発揮することです。
例えば、初潮が始まる次期の女性であれば、生理不順や生理痛を緩和することができますし、年齢に合った身体の発育を助けてくれます。
成人期の女性においては、美容、アンチエイジング、美肌、美白効果が期待できますし、更年期の女性であれば、健やかに更年期を迎える事が期待できるという、とても女性に優しいメディカルハーブなのです。
ですから、メディカルハーブ大国のタイでは、幅広い年齢層に使われているのもうなずけますね。

また、このメディカルハーブをきっかけに、タイはもとより、生物資源の効能に注目する世界各国の企業がタイの研究機関と合同で様々な薬理効果の科学的検証を進めています。
或る日本の化粧品会社も、ワーンチャックモッルークの美白、美肌作用に着目し、タイの研究機関と合同で美容成分の研究を成功させ、日本で美容成分の化粧品への転用の特許を取得しています。

現代医学においては、当然ながら、「薬」「医療技術」など、日々進化し、つい１０年前では治らなかった病気も、早期発見できれば、完治したり、また、症状や病気の進行を抑えることができるようになっています。
一方、医学の進歩と共に、病気になりにくい体質を作る研究や、食事といって研究も進んでいます。
それは、「未病」という考え方で、一般に広まりつつありますよね。
メディカルハーブに関しては、その「未病」という考え方があてはまる部分が多いように思われます。
当然、一方では、「病気を治療する」→「薬」のようなハーブも多くあります。
しかしながら、ほとんど多くのメディカルハーブはゆっくりと身体に「作用」するものが多いように思われます。
また、最近では、メディカルハーブの成分を、シャンプーや化粧品等に取り入れる製品も多く見受けられるようになってきました。これらの開発のために、大手企業や研究室がメディカルハーブを研究しています。そのお蔭で、メディカルハーブの効能や性能が、医学的に証明され始めています。それは非常に社会にとって有益で、今まで、タイ国内だけで「信じ」られていた、民間の医療から公の医療技術、医療知識として流布される土台が形成されたということになるでしょう。
ただ、一方で、まだまだ「信じられている」だけのメディカルハーブも多いのが現状ですので、しっかりとした根拠が提出されることが待たれる、メディカルハーブも多いようです。
ハーブティーに代表されるような、楽しむハーブから、本格的に「治療」「未病」という分野へ、これらのメディカルハーブが発展していくのも時間の問題でしょう！